目的

☆子どもの人権が守られた小児医療の提供をめざす

☆そのための新しい職種:子ども療養支援士の教育・養成制度を整える


 北米のチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)、英国のホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)などの専門家が、欧米諸国の小児医療における標準的スタッフとして活動しています。その役割として、主に3つが挙げられます。

1.病気や障がいを有する子どもの成長発達を支援し、入院や治療にまつわるトラウマを軽減・緩和する援助を行うこと
2.子どもの発達段階や個別性に配慮しながら、自分の課題(治療その他)に主体的に取り組めるように環境を整えること
3.子どもや家族の個々のニーズに応じた心理社会的支援に特化した活動を行うこと

 欧米諸国の小児医療では、院内における遊びの重要性にコンセンサスがあり、専門家としてのCLS・HPSに関する公的な資格制度が整えられています。

 日本でも、海外で資格を取得したCLS・HPSが小児医療の現場で活動していますが、子どもの人権が守られた小児医療という概念を十分に広めて行くためには、我が国においても、CLS・HPSのような専門職の養成と運用の標準化が必要です。

 子ども療養支援協会は、 CLS・HPSに相当する心理社会的支援に特化した活動を行う専門職である「子ども療養支援士」を日本の文化と社会に沿った考え方と方法に従い国内で教育・養成し、より専門性の高い人材の育成に取り組んでいます。